2015年5月31日日曜日

モラグ・バルのセンスはゴブリンレベル(3)


洞窟を出てからすぐは、とても嬉しそうに歩きまわった彼女が、家についた途端に暗くなった。最初は家族が嫌いなんだろうなぁ、と思ったけれどそうではないらしい。なぜなら、彼女が私のことを見ては目を伏せるからだ。
何かあったかな、といろいろと思い出してみると、答えはすぐにわかった。
「……あぁ、そういうことか。なんとなくだけどあんたがそんなに重い雰囲気纏ってる理由がわかった気がする」
「ええ。番人の間(ステンダールの人たちのアジト)を 襲撃したのは、間違いなく私の家族絡みの吸血鬼でしょうね。でないと、ディムホロウ墓地のことも知り得ることはありませんもの」
「なるほどね。言われるまで気づかなかったよ」
「あら、言わないほうがいいみたいでしたわね」
「そうかな? 少なくとも、あなたが正直者だってことはわかったよ」
「……そうですわね。さ、奥に進みましょう。あなたも早く帰りたいでしょう」
「美味しいごちそうを食べられるなら、あんまり帰りたくないなぁ」
「期待通りにはいかないと思いますわよ」
広間に着くと、そこには信じられない光景が広がっていた。広間の机の上にのっているのは、人の死体だ。輪切り、ぶつ切り……その他もろもろ。高そうな皿にのせられてはいるが、飛び散った血の跡が下品さを際立たせている。
あまりの光景にぼーっとしてしまったが、その衝撃をかき消すように、太い男の声が響く。
「セラーナ! また会えて嬉しいぞ。星霜の書は持っているんだろうな?」


「なるほどね。あんたが家に帰りたくない気持ちがわかるよ」
そう言うと、セラーナは私に向かって少しだけ微笑みを向ける。
「もしこの場にお前の母親がいれば、この再会を見せてやった上で八つ裂きにしてやるのだが……」
「お前の母親、ね……。もう妻ですらないってわけね。見ため通りの下衆だね」
「誰だこの子供は? 手土産か? 答えろセラーナ」
「失礼だねぇ。誰がセラーナを助けてやったと思ってるの?」
そう言って刀の柄に手を伸ばすと、セラーナが私の手を握って制する。


「おー。結構くさいこと、平然と言えちゃうんだねセラーナは」
「あら、本心ですのよ」
「余計たちが悪いよ」
二人で目線を交わし、またくすりと笑う。
「つまり、そなたが我が娘を助けだしたというわけだな」
「まーね」
「我々の正体は言わずともわかるな?」



「ふーん、あっそ、それで?」
「褒美を取らせる。私の血を与えよう。これさえあれば、羊達の間を狼として悠々と歩くことが出来るだろう」
「吸血鬼になれだって?」
思わず笑いそうになる。 自分の能力を人を押し付けるためだけに使う奴らの一員になるなど、まっぴらゴメンだ。まぁ、私もそうしていた時期があるような気がするけど……。
「何百年も生きてるくせに、やってることが原始人と変わらないんじゃ程度が知れるよ」
「まだわからんか! 力を見せてやろう!」



「ダッサwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwないわwwwwwwwwwwwwwwww」
「凡百な人間にはこの良さはわからぬだろうな!」
「ピカソを理解できない奴は凡百ってかwwwウケルwwwww」
「ならばよい、殺さずにおいてやる。いねい!」

寒そう(小並感)

というわけで城の出口まで飛ばされた。
うーん、とりあえずドーンガード砦まで帰ろう。スカイリム横断だ、また……。

※モラグ・バルとは
冒涜と不和を象徴するデイドラ。シリーズ通して人類の敵ポジションを維持し続けているデイドラロード。バケモノらしい性格と化け物らしい見た目をしている。趣味は仲の良い奴らを争わせたりすること。

2015年5月28日木曜日

セラーナはおばさんだけど全然血を吸ってないだけなんだからね!!(2)

私は信じていた。
これから会えるって噂のセラーナさんは、とてもかわいくてチャーミングなお嬢様なんだって。
だからみんなでセラーナさんと結婚できるパッチ配布の嘆願書を送ったりしたんだって。
でも実際は。


 おばさん コレだよ


愛を見たのが幻想なのか。
心の渇きが幻想を生むのか。
戦いの果てに理想を見るのが幻想に過ぎないことは、
冒険者の誰もが知っている。
だが、あの瞳の光が、唇の震えが幻だとしたら。
そんなはずはない。
ならば、この世の全ては幻想に過ぎぬ。
では、目の前にいるのは誰だ。

次回「MODによるバグ」。
劇的なるものが牙をむく。 

(CV銀河万丈)

「勝手に終わらせないでくださるかしら?(憤怒)」

「チッ。こっちだって困ってるんだよ。前情報ではちょーかわいいちょー結婚したいとか聞いてたのにさ」
「あなたちょっとメタすぎないかしら?」
「ここはなんかよくわかんないふわふわした基準でやってるからいいの。仕事じゃないんだからフィクションとして完成度をあげるつもりもないし」
「言わせてもらいますけど、私は何百年もこの石棺の中に入ってましたの。この星霜の書と一緒に。血を吸ってないんだから、老けもしますわ」
「あっそ」
「あっそ!?」
「素が出たね」
「違いますわ。あなた星霜の書がどのようなものか、まさかご存じないのかしら?」
「いや知ってるからこそ、この反応なんだけどな……。じゃあ逆に聞いてみるけど、私が持ってるこの指輪。これ実はカジートの指輪なんだけど」
「そんなことあるわけないですわ。そんな伝説上の代物を、あなたが持っているわけないじゃないですの」
「でしょでしょ。全く同じことをあなたに返してあげる」
「……別に星霜の書は伝説上のものじゃないと思うのですけれど」
「今じゃ帝国が管理しててその辺に転がってるわけないじゃない。お里が知れるよ」
「帝国?」
「そうだよ。タムリエル(大陸)のほとんどは、帝国領だもの。まあ最近じゃちょっと色々あって分裂してるけど」
「私が眠ってる間にそんなことに。眠ってる間に世界がつまらなくなっていたらどうしようかと思っていましたけど、杞憂だったようですわね」
「……あれ、ってことはえっと……いくつなの?」
「レディーに歳を尋ねるのは失礼ですわよ。あなたこそお幾つ?」
「多分17かな」
「あら、ずいぶん小さな勇者に救われたものですのね」
「見た目でわからないかな?」
「見た目も小さいですけど、幼少期にヴァンパイアになったらそのままの姿で200歳、などもありますわ」
「そんなん滅多にいないでしょ」
「さぁ、案外出会うことになるかもしれませんわよ。でもどうしてスカイリムに?」
「帝都が攻められた時、私はそこにいたの。んでまぁ、母が死んで。気づいたら親父は私を置いて逃げちゃったし。親父を探してここまで来たのよ。スカイリムは内戦中だけど、逃げ隠れるならここが一番だと思わない? 私だったらそうするし、あの親父だってそう考えるはず。一応親子だしね」
「意外にも、私達共通点が多いようですわね」
「どういうこと?」
「私の家に着けばわかりますわ。ところで、あなたはどうしてここに?」
「あーそりゃ……えっとぉ……? なんか気づいたら吸血鬼ハンター達の砦の前にいて、そんで成り行きで仕事任されてって感じかな」
「あら、じゃあ私も殺されてしまいますの? 私もヴァンパイアですのよ」
「さぁ? それは私が決めることじゃないし。少なくとも敵意のない人間を一方的に殺すのは好きじゃない」
「そうですの。ではとっととこの洞窟から出ましょう。いい加減、湿っぽいところは飽々ですのよ」
「んじゃ、いっちょ行きますか」

これでもデスロードなのに! あァんまリだァァアァァ!!

「というわけで家についたけどどうする?」
「そうですわね、もう家の人間には見つかっていますし、挨拶しておいたほうがいいかもしれませんわね」
「一応敵対組織の人間なんだけどなー。まぁ、いいか」

つづく。

※星霜の書とは?
どこにでもあってどこにもない。減ることもあるし増えることもある。燃えることもなく、砕けることもないが、消えることはある。
予言に近いものが書かれており、一部の人間は読むことができるが、あくまで可能性のある未来の一つを指し示すだけ。とは言いつつ、全てのことは起こっているが気づかないだけかもしれない。
↑例の本っぽく。
実際にはTESシリーズに長いこと登場している預言書、古文書の類。人類誕生以前よりあるらしい。
時間を歪めたりもできるぞい。予言などは星霜の書の力の一部にしか過ぎないんじゃ。(byどっかのドラゴンおじいちゃん

2015年5月26日火曜日

ディムホロウ墓地(1)



どうやらイスランにステンダールの番人が助けを求めに来ているようなのだが、イスランの態度はけんもほろろといった感じだった。

イスラン「拙者は申したであろう、お主らがごとき成しようにて御意ずれ手痛ゐ反撃を受けて死ぬことになると。それがしのほう、正論を申したに、うぬらはそれがしをうつけ者にしたでござるな。 しかるに今さら助けを求めるとか?」
トラン「おめが正しがたのはもう充分サわがたン。すまながった。 おめサ反対していたカルセッテはもう死んだ。こい以上我々サ何ば求まなぐら?」
イスラン「すまん。かのようなことは望んにはゐのうこざった。 せっしゃただに、ご注進したかったでござるのみにてなんじゃ……」

「わかるかよ!!」


私が思わず突っ込むと、イスランがこちらを振り返る。

「お主は何奴じゃ。所望は如何に?」
「いや……お願いだから標準語で喋ってください。何時の時代のアカヴィリ人ですかあなたは」
 ※アカヴィリ人:すっごい昔に侵略しに来た人種。いかにもJapanな感じの装備や刀を持っていた。

「それがし、アカヴィリ人であると罵成敗るとか? 貴様は何殿じゃ」
「えーいうるさい!! こっちは入団希望者です! 分かる言葉で喋ってくれないとわからないでしょーが!」
「なんだ、早くそう言え。 君は見るからに見に覚えがありそうだな、気に入った。我々がこの砦を再建している間に、吸血鬼に戦いを挑む者が必要なんだ。入団を許可しよう」
「え、そんなあっさり……」
「というわけで最初の君の任務はディムホロゥ墓地に向かって欲しい。トラン達がそこで何かを見つけたようだ。おそらく吸血鬼に関するものだろう。トランと一緒にそれを調査して欲しい」
「アッハイ」
「それとこれを持っていけ。ボウガンだ。弓より簡単に扱えるし強力だ」
外で誰かが撃っていたあれのことだろう。
「あ、それはいいです。私にはもっと頼れるものがあります」
そう答えてライフルをパシンと叩くと、彼は怪訝な顔を隠さない。見たことのないものだから信用ができないのだろう。
「……そうか。ではよろしく頼むぞ。ところでそこで隠れている君は誰だね?」
「は、はいボクも入団希望です!」
その後、イスランはちゃんと標準語で別の新人にボウガンの撃ち方を熱心に教えていた。気むずかしい人ではあるが、悪い人ではない。だからなんだかんだいって、みんな集まってくるのだろう。

早速ディムホロウ墓地に向かうと、案の定なことが起こっていた。
二人で一緒にいけばこうはならなかっただろうに、と後悔が私を襲う。


スパッ
よくよく見ると、ローブに籠手とブーツだけ。これじゃあ死ぬよ
更に奥では、墓地の中で目覚めたドラウグルと吸血鬼が殺しあっていた。


「対決、ゾンビドラウグルVSヴァンパイア!」 

みたいな感じだろうか。
両者をさくさく殺しながら先へと進む。

途中で大蜘蛛を殺してくれたヴァンパイアに心のなかで感謝を捧げながら撃ち殺す。



生き残っていた番人を拷問死させた吸血鬼の連中も、さくっとあの世に送ってやる。
そもそも吸血鬼になっただけで巨大な力を手に入れたと考えるのは大間違いだ。何も努力しなければ私のような小娘にさえも簡単に殺されてしまう。


本を読んで少しばかり休憩した後、目の前のあからさまな儀式の祭壇へと向かう。
「ん?なにこのボタン」


「ギャーーーーーーー!」



「ウアー!?」



「ウァァァァァ!?」

といった感じに仕掛けをとくと、中から六角柱がせり出してきた。
なんだろうこれ、と触ると、パカリと面の一つが開く。そこに入っていたのは……


「おばさんだ」
おばさんだった。

新生パパどこ日記スタート!

「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな」
頭がいたい。
「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな」
私はどうしてしまったんだろう。突然意識が途切れて……気づけばここにいる。
 「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな」
 黒い男に連れられて、長い時間をそこで過ごしたような……
「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな」
気づくと私はここにいた。
「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな」
今までのことは、はっきりとは思い出せない。
ドラゴンが、あの黒い男だったのか、それともなんだったのか。
だがここはスカイリムだろう。それははっきりしている。
私の記憶は……一体全体どうしたっていうんだろう。
スカイリムに着いてからの、ドラゴンから命からがら逃げ出してからの記憶が、まるでない。
本当に気づくと私はここにいたのだ。
 


とぼとぼと歩いて行くと、私は見知らぬ青年を見つけた。
彼は私に見向きもせずに走って行ってしまう。やっとの思いで追いつくと、彼は純朴そのもので、光を宿した瞳で私にこう言った。

 
それを聞いた途端、少しだけだがかつての記憶が蘇る。
ドーンガードというのは吸血鬼ハンターの組織であり、それが最近新人募集をしていた。私の記憶は定かではないが、多分私もそれに参加するためにここに来たのだろう。
「君もそうなんだろう?」
そう澄んだ瞳に問いかけられて、私は「多分ね」と薄笑いを浮かべて目を背けることしか出来なかった。
もっと違う、彼のような綺麗な瞳の人間に直視されることすら嫌うような、そんな感情が私の中から湧き出てくる。
私は、何をしたのだろう?

途中ですれ違った人は、ドーンガードとやらの組織員らしい。
彼に色々と聞くと、ドーンガードや吸血鬼のことを色々と教えてくれた。
その最後に、私がこう聞いた。
「なんでドーンガードに?」
と。彼はボウガンを構えたまま、ぎらりと前を見、それを構え、静かにこう言った。


もう一人、すれ違った人と話すことが出来た。
彼は一度ドーンガードを抜けたらしいのだが、イスラン……多分組織のボスだろう、に呼ばれて戻ってきたんだそうだ。彼は戻る気はなかったんだが、と前置きをして、イスランのことを色々と話してくれた。
だが出てくるのは愚痴や苦労話ばかりで、イスランなる人物がいかにプライド高く、頑固であることしか伝わってこなかった。
元々はステンダールの番人だったそうだが、ウマがあわなくて一緒に脱退したらしい。その後はコンビを組んでいたらしいのだが、結局方向性の違いってもので別れてしまったようだ。まるで吟遊詩人のコンビが解散するみたいだろ? と彼は締めくくった。


 砦の中に入ると、穏やかな口調の、だが激しい口論が聞こえてきた。

--つづく--




--ぼやき--
はいどーもーCalpisR9ですー!
がんばらせてもらいますー!(グロマゼンR9風)

というわけで丸2日、いや3日か? 4日かぁ?
かけてゲームの復旧を終えました。
キャラメイクに2日、MOD関連やストーリー的に進めたりで2日、でしょうか。
コンソールでステータスだけとりあえずガン上げさせていただきました。このSS撮ってる時点でエルゥのレベルは30程度です。
鍛冶、付呪、錬金、幻惑、両手武器、弓を主に上げたので、軽装で戦場に突っ込んでくエルゥがいっぱい見れる……かもしれない。
 
新生パパどこ日記はDLCであるドーンガードを中心に進めていこうと思います。
理由はセラーナちゃんに会いたいから。一人で旅をさせるとひとり言ばっかのキリコ・キュービィーみたいな戦場ポエムになってしまって場が持たないので、ドーンガードをさくっとクリアしてセラーナちゃんを引き連れて盗賊ギルドの続きをやりたいと思います。
追記:空白期間はクトゥルフTRPGやってました。(シナリオ制作兼GMで)

2015年5月25日月曜日

使用MOD紹介


使用MOD紹介編です。


これを撮るために何十人も山賊を葬った記憶が蘇る

 まずはこちらのSSからいくつかを。

・Monli
最初にエルゥの種族は「Monli」というロリ種族MODです。エルフベースのロリっ子を種族に追加します。
特徴としては他のロリMODよりも美形を作るのに苦労したことくらいでしょうか。普通の場所ではダウンロード出来ませんが、探せばすぐに出てきます。

・aKiller Keos Skimpy CBBE Armor Replacer
アーマーと服装全般のリメイクMOD。
全体的にセクシーへそ出し悩殺アーマーになります。
CBBE体型に合わせて作ってあるのですが、案外装備すると違和感はありません。 

・UNP
これは言わずもがな。美形MODです。
CBBEが女性ホルモンパンパカパーンなプロポーションの強い感じだとすれば、リアリティのある美人のプロポーションになります。


 ・Project Flintlock
エルゥが構えているフリントロックライフルを追加するMODです。
フリントロックライフルの銃剣付きや、グレネードランチャー、数十種類の弾なども追加します。
ハンマーがきちんと動いたり、独自SEを追加するなど圧巻の出来。
なお、発砲すると音で一瞬でバレますのでスニークプレイには向きません。




・Bandolier - Bags and Pouches

こちらはエルゥが装備しているポーチやナウシカの火薬瓶のような装備品を追加します。 非常に雰囲気が出ると共に、所持重量が地味に増えるのでお気に入りのMODの一つです。2つ上の画像で装備していたポーチもこれです。


・3rdEraWeaponsMoS
The Elder Scrolls III: Morrowindに登場した刀剣類を追加するMODです。
非常にきめ細かい作りの野太刀、短刀、刀などを追加します。ほぼ全金属のバージョンがあるのが特徴的。
エルフの刀は細かい模様があるなど、本当に美しく強く、何度でも眺めていたくなるMODです。



・Juliet uniform by hentai
結局ブログ中では登場しなかった制服のMOD。
エルゥの普段着って設定でこれからバンバン登場させる予定だったのに……。
重装と軽装の2Verがあり、色違いで楽しめます。
Monliには合わないのかテクスチャ抜けしたりしてますが、気に入っております。



・Mystical Illumination - Glowing Signs
スカイリム中の看板という看板を独自デザインの光る看板に変更します。
これがもうどれだけスカイリムの夜の街を彩ることか。
スカイリムの世界の暗く陰鬱な夜を、実に楽しげなものに変えてくれます。
看板といってもただの看板だけではなく、道路標識まで光らせてくれるすぐれもの。



・Wearable Lanterns
体の様々な場所に装着できるランタンのMODです。
なんでランタンがそこら中に転がってるのに使えねーんだよ!と憤っていた私に朗報なMODでした。
ランタンにはノーマルのランタンとホタルランタンがあります。
ホタルランタンは水中でも使えるので重宝していますよ。

光が届く距離を変えることも出来る細かさが嬉しいMODです。








 ・Rayeks end
リバーウッドの近くに隠れ家的自宅を追加するMODです。
一日中居座ってパンを貪ってるリディアにブチ切れケンカをおっぱじめた挙句、返り討ちにされた私が導入したMODです。
全ての生産設備と十分な数の収納があり、自宅MODといえばこれ、という方も少なくない名作MODです。

目に見えるところはあらかた紹介したので、MOD紹介はこの辺で。
他にも細々としたMODを導入していますが、それはまたの機会に。

2015年5月21日木曜日

お詫び

色々忙しかったせいでずいぶんご無沙汰になってしまったスカイリム日記なのですが、謝らなければならないことがあります。以前の続きを書くことは可能ですが、不可能なのです。何を言ってるかわからないと思いますので事件の概要を説明させてください。

久々に起動したら
スカイリムのセーブデータ、MOD、英語音声日本語字幕版、などが

吹っ飛んでいた

からです。 スカイリムのバージョンアップに巻き込まれたか?


あまりの出来事に血の汗をたらしてフリーズしている主と、んなこと知るかと言わんばかりのエルゥ

とまあそんなことがありまして現在MOD環境の再構築とか色々やってます。
正直どんなMODを入れていたのか、などはバックアップもありそこそこ覚えていたのですが、SKSEの使い方やらモーション取らせるMODの使い方とか丸っと忘れてしまったわけです。
続けることは可能だが不可能と言ったのは、スクショの備蓄はあるけれど元のデータがない、ということですね。以前のプレイ状態に戻すことは出来ないと思います。
だったらいっそのこと、まっさらの状態から新しく始めようかと思います。
以前のプレイ日記は割りとグダグダでしたし、それもいいかな、と思いまして。
わかりやすい解説中心のプレイ日記になるようにしていきたいと思います。
MOD環境なども一切話さずに今まで書いてきましたが、できうる限りそれも解説していきたいと思います。
それでは、復帰したらツイッターにでも書き込みますので、よろしくお願いいたします。

2014年12月3日水曜日

マルカルスではご用心【20】

石の都マルカルスで初めて目にしたのは、ナイフを手にした男が女に近寄っていく瞬間だった。
思わずライフルを構え、本当にそいつが殺そうとしているのかを見極めた後、引き金に指をかける。

怪しいってレベルじゃねえ、殺気がありすぎる

息を止め、とっさに引き金を引く。街中で発砲することの危険など、考えている暇はなかった。私は確かに盗賊で、クズのような生活をしている。だからといって普通に暮らしている人々を恨んだりはしてないし、ましてや殺そうなどと思うはずもない。(もちろん、依頼があれば話は別ッ!)
だから一人の人生を考えなしに奪おうとするこの男を殺すことに、なんの躊躇いも湧かない。


ドン!



「……まあいいか」
私が止めたはずなのに、声高らかに自らの手柄だと叫ぶ市警隊に呆れる。どうやらここの衛兵は他の都市の衛兵とは根本的に違うようだ。そういえば、入るときに衛兵に忠告された気がする。
「何が起きても騒ぐな」
的なことを。
なんだか大変なことになったなぁ、と思いながらも立ち去ろうとすると、近くにいた男に話しかけられた。

衛兵に後ろから見られてるから話しかけないで頼む

「は?ノート? いや知らないけど」
と言いつつもノートを見ると、そこにはタロスの聖堂で待つ、と書いてある。
「……あんた、なんか知ってるんじゃないの?」
すると彼はちらりと衛兵を見て私に目配せをする。わかるだろ? と言わんばかりだ。どうやら私には面倒事を引き寄せる体質があるらしい。
「俺はただ酒を飲み過ぎて外の空気を吸いに来ただけさ。それじゃあな」
そう言うなり彼はさっさと酒場へのドアを開いて行ってしまった。
「あほらし。これ以上人の不幸に関わってられるかっての」
ノートを適当にポーチに詰めて、私はその場を後にした。
そんなことより、私にはここに来た目的があるのだ。
カルセルモ、とかいう人に会いに行くのだ。前にダンジョンでドワーフ製の弓を拾った後、どこから聞いたのかそれを買い取りたいと手紙をもらったからだ。
人の不幸より目先の1Gの方が大事なのは言うまでもない。



要塞に入るなり何やら言い争っている。だからさっきも言ったとおり目先の鐘のほうが今の私には大事なんだっての。
要塞の奥、荘厳な遺跡の真ん前でカルセルモを見つけることが出来た。
「あ、もしもしカルセルモさんですか。手紙の受け取り主です」
するとカルセルモは憤然とした口調でこう言いやがった。


重要人物カルセルモ

「あ? あんたがわざわざ郵便屋まで使って手紙を送りつけてきたんでしょーが。なにその態度。このドワーフの弓あげないよ?」
「本当か? ぜひ見せてくれ」
「学者ってのはみんなこんなに自分の欲望に忠実なの?」
呆れながらもそれを取り出すと、 彼は目を輝かせながらそれを受け取る。それから私にずっしりと重みのある麻袋を握らせてきた。
「これが報酬だ。いやあ、わざわざすまないね」
「さっきとずいぶん態度が違うじゃん。最初からそうしてりゃよかったんだ」

ハイエルフの年寄りって何歳くらいなんだろう。300?

 「無礼を詫びるよ。少々取り込んでいて気がささくれだっていたんだ。」
「なに、また面倒事?」
「また、とは?」
街に入った時の事を話しそうになるが、あのノート、衛兵の態度を思い出してぐっと言葉を飲み込む。学者というのはよくわからない人種だし、衛兵とも距離が近いはずだ。うっかり喋られてマークされるようなことになったらかなわない。
「なんでもないよ。ところでそれって金になる話? 例の面倒事って」
宮廷お抱えの学者だけあって金はあるはずだ。そう踏んで私はずずいっと聞いてみた。
「私が発掘しているヌチュアンドゼルという遺跡で問題があってな。ニムヒという化け物のせいで発掘が出来ないのだ」
化け物退治で金がもらえるならこれほど楽なことはない。それに、遺跡までも近い。なにしろ目の前の遺跡がそうなのだから。楽な仕事になりそうだ。
「それ解決したらお金くれる?」
「もちろんだ」
「OK引き受けた。私にはこいつもあるしね」
ライフルをぱしんと叩いて意気揚々と遺跡に向かった。


「おーっ! 凄い! 綺麗!」

ドワーフの遺跡は荘厳だ

声を出して叫んでしまうほどに見事な遺跡だ。未だに光り続けている灯りや、輝きを失っていない細工などから相当な技術力があったのだろう。
だけどもそんな観光気分はすぐに終わった。


「畜生騙されたァーッ!」
奥まで進んだ私を出迎えたのは蜘蛛の群れだった。
この世で一番嫌いな生き物の住処にどうして足を踏み入れてしまったんだろう。半泣きになりながらもライフルを撃ちながら、私は進んでいく。途中落ちていた医薬品やなんかは全部私のものだ。元は発掘隊のものだろうけどそんなのは関係ない私のもんだ。

蜘蛛だけは勘弁して下さい


スカイリムでは一般的な光景

「ここが最奥部かなぁ。終わりだよねえ? ね、ね、終わりだって言って」


ぱっと見でわかる

そうは問屋が下ろしません!
とばかりに馬鹿でかい蜘蛛の巣が見える。そこから降りてきたのは信じられないほどにでかい蜘蛛だった。それはもう、クマよりも大きい蜘蛛だった。もしも私が帝都にいた時のように気弱な美少女だったら今頃卒倒していただろう。
だがっ! 今の私にはッ! このライフルと野太刀があるッ!
「セリャァーッ! 私が餌だと思ったかこの野郎馬鹿野郎! 私はお前を殺しに来たハンターだーッ! 頼むからさっさと死んでくれいッ!!」
ライフルを一発ドタマにぶち込み、すぐに野太刀に持ち替え炎の精霊を召喚。
奴が気を取られている間に一気に斬りかかる!


ニムヒ「ここから立ちされ! OK?」

だがあっという間に炎の精霊がやられ、ニムヒがこちらを向く。
しかし遅い。こっちにはチャカ(ライフル)があるんじゃボケーッ! 食らいやがれタコ野郎!


「OK!」ズドン!

「はぁっ……はぁっ……終わった!」
きっと私がおっさんだったら、この辺でどっかりと座り込んでタバコでも吸うんだろうなぁ、と思いながらうさぎのローストにかぶりつきながら一服する。
すると実は死んでいなかった炎の精霊が戻ってきた。
「は!? あんたやられたんじゃなかったの!?」
「いや、ちょっと攻撃を回避しようとして横穴に逃げ込んだら、やっこさん姉さんを狙っただけですがな」
「……私の決死の覚悟は? あの一発で倒せなかったら死ぬかもって覚悟して撃ったのに!?」
「ま、結果オーライちゅーことでええんでないですか」
「しねエセ関西弁!」
「ちゃいますねん! これ精霊の標準語なんですのん!」
「嘘つけ!」
「嘘ちゃいますねん! 小野坂っていう人が広めた言語で……、あ、姉さん。そこに人が死んでるで」
「え、また? あ、帝国兵の鎧着てる。いただき」
「ほんまハイエナのようなお方ですわ。おおこわ」
「うるさい。スキル上げのために切るよ?」

Oh~♡

「なんか手紙持ってる」
「お、どんなんですか?」
「こんなん」



「……あ、わてわかりましたわ。これ、仲間割れ起こって死んだパターンって奴でっしゃろ」
「……これ、真相調べたら金もらえると思う?」
「そりゃ、もらえるでしょうなぁ」
「よし、観光ついでにやっちゃお」
「軽っ!」