2014年3月10日月曜日

見知らぬ誰かの洞窟 【6】

アルヴォアに鍛冶のことを教えてもらいながら3日ほどゆっくりした私は、リバーウッドから出ることにした。いつまでもここにいても父の手がかりは得られなかったし、これ以上お邪魔をしても悪いと思ったからだ。正直、この村から出るのは辛かった。みんな私と家族のように接してくれたからだ。何ヶ月ぶりかに味わう人との繋がりはとてもあたたかく、荒んだ私の心を癒してくれた。だけれどもこのまま踏み出さなければ、きっと本来の目的を忘れてしまいそうになるからだ。


アルヴォアの家の一人娘、ドルテには行かないで欲しいと熱心に引き留められたがそうも行かない。またちょくちょく遊びに来るよと告げ、私はアルヴォアの家を出た。

次の目的地はリフテンだ。村の人達に色々話を聞いた結果、そこに盗賊ギルドなる後ろ暗い組織があると聞いたからだ。あんなところに行くのはやめなさいと様々な人から叱るように言われる。噂だけでもかなり酷い場所だと予想がついた。だが元よりそういう覚悟でここに来ているのだ。私が死んでも悲しむ人などいない。これほど自由なことはない。

リバーウッドを出てしばらく歩くと、街道から川を覗こうとして足を滑らせた。膝を擦りむいたが幸い大きな怪我はなかった。しかし、出だしから何をしてるんだ私は、と少々おかしくなってしまった。こんなことでこれから先、旅を続けていけるのだろうか。

だがそこには思いもしないことに、洞窟があったのだ。





中には誰かの白骨死体があった。名前をRayekというらしい。この白骨死体の側のナップサックには遺書と思われる文章が入っていた。それによると、この場所を次に来た人物に託すということだ。だが、この場所の秘密を探り当てた者にのみ、引き渡すということらしい。




動物の革を加工する台と薪割り場所があったが、それ以外にめぼしい場所はない。しかしわざわざ秘密の場所と書くくらいなのだから、まだ何かあるのだろう。

滝の裏が怪しいと踏んだ私は、濡れるのも構わず滝の奥に進んだ。すると、水面の下の足元に何かのレバーがあるのを見つけた。ははぁこれだな、と思ってそれを捻ると、驚くことに岩が動き、奥へと続く細長い部屋が現れたのだ。


細長い長屋のような構造


この洞窟の持ち主の剣だろう


初めての錬金術
「凄い!」
思わず声に出して叫んでしまうほど、ここの設備は素晴らしかった。錬金術をするための施設、鍛冶を行うための施設、エンチャントを行うための施設、本棚、お風呂、くつろげるスペースまで、何から何まで揃っていた。ここを隠れ家として自分の拠点とすることを決めた私は、錬金術の素材や鍛冶に必要な物を全てここに置いておくことにした。


水のせせらぎで寝やすいベッド(固いが)
こうして私がスカイリムに来て初めての一週間は過ぎた。
夜になるまでここで状況整理と情報を整理して、それからリフテンを目指そう。

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