2014年3月11日火曜日

リフテンまでの旅路 【7】

道なりに歩いて行くとはるか遠くにホワイトランが見える。ホワイトランはスカイリムの中心に位置する交易都市だそうだ。本来ならばリバーウッドへホワイトランを経由していくのが定石なのだが、今回は隠れ家で十分に休息と荷物の整理を済ませたこともあり、そのままリバーウッドへと向かう。ちなみにドラゴンに襲撃を受けたとホワイトランへ報告するようにとハドバルに言われたが、アルヴォアさんの鶴の一声でハドバルがそっちへ向かったらしい。


わかりにくいが夕暮れ数刻前である

街道の分岐点近くに馬屋があったので、少しだけホワイトランに近づいてみた。この辺りは衛兵も頻ぱんに街道を警戒し、産業も豊富なようだ。酒造所や農園が立ち並び、通りすがっただけでもこの都市が豊かで恵まれていることが分かる。


ちべたぁい!
途中何度か山賊や野良魔術師(死霊術師?)の襲撃を受けながらも、なんとか死に絶えることなく道を進んでいく。回復魔法と治癒のポーションを作りこんでいたのが幸いした。


魔法で道標は明るくなっている
この看板の右上にあるリフテンへ向かうのが私の目的だ。看板にいくつもの都市名が書いてあることから鑑みるに、まだまだ先は遠そうだ。それだけ経由点があるということなのだから。


こちらを見ている巨人
途中、巨人の野営地を通り過ぎた。それにしてもこの巨人というのは奇妙な存在だ。ある程度の道具を持ち、家畜を飼い、もみあげを三つ編みにしたりなんかして、とてもただの野蛮な種族とは思えない。人間に攻撃されるから郊外に住んでいるだけで、実は案外、温厚な種族なのかもしれない。何より、こちらが彼らのテリトリーに踏み込まなければ攻撃をしてこないのもその裏付けのように思える。時折人間が襲われることがあるが、それは彼らの主権を侵害しているからなのではないだろうか。彼らは人間という外敵から自衛しようとしているだけに見える。


碧い天の川
大分リフテンの近くまで来た。あと少しのはずだ。丸々一晩かかってしまいそうだ。そんな折、街道のすぐそばに洞窟を見つけたので休憩がてら覗いてみようと思って足を踏み入れた。だがこれは間違いだったようだ。



「ぎゃおぉおおおおおおおおおおおおおッ!?」

洞窟に入ってすぐ眼前にあったのは、スキーヴァー(ネズミ)の串刺しだ。暗さに目が慣れてすぐに視界に入ったのがこれだったので、凄まじく絶叫してしまった。するとその絶叫でこの洞窟にいたネズミ達が一斉に自分の方に向かってきたのだから泣き面に蜂だ。クレイモアですっぱりとスキーヴァーを分断しながら、さらに奥へと進む。奥の方から警戒する人の声が聞こえてきたからだ。
中は天魔外道の巣窟だった。いわゆるはぐれ魔術師達の根城のようだ。最初はやりあうつもりはなかったのだが、彼女らに殺された白骨死体が目に入って頭に血がのぼり、血祭りにあげてしまった。ふざけたことに、最奥部にはハグレイブンまでもがいた。ハグレイブンとは女魔術師が更なる力を求め、外法を使って化け物に身を貶した存在である。
幸いにもハグレイブンと敵対する自然の妖精(化け物)スプリガンが檻に閉じ込められて拷問されていたので、ちょちょいと開放してやると、凄まじい勢いで魔女共を皆殺しにし始めた。


次の獲物を求めるスプリガン△
このスプリガン、私が剣を抜くよりも早く魔女を始末してしまうんだから恐ろしい。ハグレイブンでさえも一蹴してしまう圧倒的な力を持っている。



魔女の遺品をあらかた簒奪して、スプリガンの後を追って洞窟を出ると、日が昇りかけていた。そういえば先ほどのスプリガンはどこに行ったのだろうと思って見渡してみるが、すでにそばにはいなかった。森へ帰ったのだろう。


旅人との出会い
途中、私と同じ放浪者と出会った。彼は吟遊詩人らしく、なぜ旅をしているのかと問うと、素晴らしい答えが帰ってきた。「詩を作るものが、なぜ自分の体験していないことを詩に出来るのだ? だから俺は旅をして、自分で戦ってそれを詩にするのだ」と。これには常識を壊されるような衝撃を受けた。吟遊詩人といえばちゃらんぽらんなイメージがあったからだ。思うに、彼のような硬派な吟遊詩人だけが後世に詩を残せるのだろう。その歌声を聞かせてもらい、満たされた私は彼にゴールドとお礼を言って別れた。


リフテン地域の監視塔
リフテンの管轄する地域に足を踏み入れた。初めて見るリフテンの文様は、紫色でなんだか高貴な感じがしないでもない。この監視塔にいる衛兵に道を聞こうと登ろうとしたところ、とんでもないものが目に入ってきた。


カッコイイ死に様
矢でも受けたのだろうか
衛兵は全員死んでいたのだ。


監視塔内部のメモ
どうやら、帝国兵の侵略を受けて全滅していたらしい。ということはおそらく、この辺りに帝国軍は野営地をおいているはずだ。リフテンの首長も、まさか自分の領地に野営地があるなどとは思っていないだろう。リフテンに着いたら首長に教えなくてはいけないな。


着いたのは結局夕暮れ

こうして2日に至る道のりを歩き通した私は、ついにリフテンについた。しかしこのリフテンの入り口にいる衛兵が、とんでもなくクズだった。通行税を払えというのだ。まるで山賊のようなことを言うので「わかった。ここではこういうことになっているのね。後でちゃんと払っておきましたって首長に言っておくわ」というと「わかったわかったよ。通れ、鍵を開けてやる」とやっと通らせてくれた。どうやらリフテンはうわさ通りのようだ。薄汚い奴らの集まり。


入ってすぐにこれだ
だがここでこそ、父への手がかりが掴める。
怖気づきそうになる心に鞭入れて、私はこの町の宿屋で休息を取りに向かった。

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